スイスにおける洗濯戦争-Vol.3-

スイス

絶対に負けられない試合 ー 構いません勝つまでは。

洗濯をするためには予約が必要です。スイスの洗濯室の予約は非常に簡単なので、ご紹介しましょう。

洗濯室にノートが置いてあって、そこに鉛筆で名前を書く。

以上です。非常に原始的なシステムですよね。まあ洗濯機を使用するのは集合住宅の住人だけだから、ということで成り立つわけですけど。

なんとなく予想はつくと思いますが、色々な国籍や人種や宗教が入り混じるヨーロッパにおいて、この善意による予約システムがうまく可動するわけない。するわけがない

私がスイスに行ったばかりの頃、予約したはずの時間に誰かが洗濯していることがありました。

あれ予約したと思ったのに…してなかったっけ。

ノートを確認すると、なにー!!誰かが私の名前を消してるじゃないか!!しかも消し方雑っ!だいたい人の予約を消してその時間に洗濯したら、犯人バレバレじゃない。

そんなことを思ったけど、間違っているのは私の方でした。

そうです、これは洗濯戦争なのですボヤボヤしてたらやられる、それだけです。

ということで、この日から私は洗濯室に置いてある鉛筆を使うのをやめました。

日本から持参した油性のマジック、McKee(もちろん太の方ね)で名前を書くことにしました。もちろん裏のページにはがっつり写りますけども、構いません勝つまでは。

勝つか負けるか。勝者は清潔な衣類を身にまとい、敗者は汚れた服を着続ける。スイスにおける洗濯は、サッカー日本代表のよう。

いつも絶対に負けられない試合なのです。

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