もう少し英語の勉強したいんだけどなとか、英語の講師をしているけど何か資格がほしいとお考えの方、TESOLはいかがでしょうか。
TESOLとは「Teaching English to Speakers of Other Languages」の略で、英語を母語としていない人への英語教授法(という学問領域)のことです。
大学院に行ってTESOLを専攻すると、MA in TESOLという資格が取れるそうですが、大学院に行くとなるとお金も時間もムリそう・・。
でもここで諦めちゃいかんのです!!
費用をあまりかけずに、仕事も辞めずに、良質な授業、できれば海外の授業を受けられないかと探して見つけたのが、アリゾナ州立大学のTESOL プログラムでした。

ありがとうアリゾナ州立大学!!
ということで、今回は私がアリゾナ州立大学のTESOLプログラムコースを受講した話です。
このプログラムはCoursera(コーセラ)という学習サイトを通して受講することができ、月額固定の学費を支払います。
月額 5,500円!!(令和5年現在)
12ヶ月かけて修了するプログラムだから、つまり総額6万6千円。
いける!1年間勉強してこの金額ならいけると思って始めてみました。

実際は8ヶ月で修了できたので、かかった費用は44,000円でした!
自分のペースでどんどん進められますので、頑張れば節約できます。
ASU TESOLプログラムの概要
簡単に概要を説明しますと、このプログラムはPart1.とPart2の2部構成になっています。
Part1
Course1:Foundational Principles
Course2:Theories of Second Language Acquisition
Course3:Lesson Design and Assessment
Course4:Capstone Project1
Part2
Course1:Second Language Reading, Writing, and Grammar
Course2:Second Language Listening, Speaking, and Pronunciation
Course3:Technology Enriched Teaching
Course4:Capstone Project 2
各コースを6週間で修了させるようスケジュールされていて、6週間×8コース=12ヶ月で完了です。1コース修了させるとCourseraから修了証が発行されます。
↓これ

※アリゾナ州立大学からのTESOL Certificateは、全8コースを修了し、ASUの審査をパスするともらえます。

プログラムの内容について
内容はとにかく素晴らしいの一言です。さすが教授法の授業。私はこの内容でこの金額ならコスパ最強だと思いました。
ただ課題は多くて、こなすのは結構大変でした。
まず授業を受けて、そこから、小テスト・レポート提出・レポートレビュー(4人分)・まとめテストという流れを1週間でやり切ります。
テストは80%以上で合格、レポートも3人に評価されますが、評価が悪いと先に進めません。これだと難易度高いと思うかもしれませんが、大丈夫、安心してください。
●授業は面白い!!
短い時間で区切られていて工夫の凝らされた授業でした。授業構成が素晴らしく大変勉強になりました。
●テストは受け直しできます
小テスト、中テスト、まとめのテストなどありますが、80%未満で落ちてしまっても受け直すことができます。
●期限の延長OKです
できました。延長ボタンを押せば問題ありませんでした。
※私の場合は、最終課題Teaching Portfolioを提出してから、ASUに評価してもらうまで4週間かかったため、延長ボタンを押しました。
▶余談ですが、審査をただ待っているのはつまらないので、待っている間にGorgia Institute of Technology の「Improve your English Communication Skills」を受けていました。
↓これ

こちらは英語でのビジネスメールの書き方、電話の取り方などの初歩的な内容で、TESOL コースが大変だっただけに私的には拍子抜けでした。
大変だったことなど諸々
最終章のCapstone2 、Teaching Portfolio提出はかなり大変
Part1、 Part2の最後にはCapstoneが用意されています。これは実際に自分で英語の授業を撮影する課題が含まれています。Capstone 2はASUに審査してもらうため、10の授業計画書と10の授業ビデオ(10分程度)を作成します。しつこいようですが、これが本当に大変。
たかが10分とはいえ、英語でカメラに向かって話続けなくてはいけません。
恥ずかしいとか思っていたのは最初だけで、あとはもう”あ~、時制がおかしい”とか、”説明へたすぎ!!”とか自分の英語に愕然とし、慄然としながらこなしました。何回も撮り直しました。

それらを提出してから、ASUの判定と評価をひたすら待ちます。私が提出した時は4〜6週間待つように指示がありました。学習者が集う掲示板には、「再提出になって2回目だ」とか「剽窃で落とされたけどどうかどうかセカンドチャンスをください」(無理に決まってんだろっ)などと書き込まれていたので、判定と評価は厳しくしてくれていると思います。
CourseraにはTESOLプログラムだけでなく、本当に様々な講座がありますので、ご興味ある方は是非受講してみてください。始めてしまえばこっちのもの、きっと楽しいですよ!
【人気の講座はこんな感じ】
・Machine Learning Course: Stanford University
・Data Science Courses: John Hopkins University, University of Michigan
・Google Data Analytics Course: Professional certification course provided by Google
Courseraはこちら
ASU TESOLプログラムはこちら

ご質問のある方は、コメント欄にご記入ください。
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コメント
はじめまして。
日本の大学を卒業したけど、教員免許はもっておらず、今更になって英語の無料塾を開きたいと思うようになりました。
質問です。
courserアリゾナ州立大学のTESOLを修了したら、学歴にアリゾナ州立大学卒業と、記載できますか?
こんにちは。コメントありがとうございます。英語の無料塾、実現したら素晴らしいですね!
さてご質問についてですが、Courseraから受けるこのコースは、TESOL Certificateは手に入れられますが、学位ではないため、アリゾナ州立大学卒業にはなりません。日本の大学と同様に、大学や大学院の卒業となりますと入学、取得単位、学費などかなりハードになります。
ただTESOL Certificateも決して無意味ではなく、例えばJET Programで日本に英語教師としてくる場合などは、TESOL取得しているものが望ましいとの記載もあります。Native Campのネイティブ講師もTESOLコースを修了された方は自己紹介でその旨記載されています。
ご質問他にもありましたらお気軽にコメントください。🤗👍
返信ありがとうございます。
度々申し訳ございません。
Courseraのアリゾナ州立大学TESOLのカリキュラム内容についての質問です。
教育実習などの実際に生徒に教えるなどのカリキュラムはありますか?
それもオンラインですか?
ご質問ありがとうございます!!
「教育実習用のカリキュラム」はありませんが、後半からは授業計画を作成していき、その授業を生徒の前で行っている状態で6分~10分撮影し、事業計画とともに提出する課題があります。最終的には10本の動画を提出する必要があります。
実際に生徒の前で撮影されていた方もいましたし、私のように現職の講師でない場合は、”生徒の前で授業をしていると仮定した状態”での撮影となります。
Peer Reviewといって他の受講者の授業も採点し(採点基準は決められています)、自分の作成した課題も他の受講者から評価やコメントももらえます。
最後はArizona州立大学からの評価がパスすれば修了です。
参考になれば幸いです。
こんにちは。先日初めてcourseraの講座を修了しました。次にTESOLに興味を持ちました。よくある質問だと思いますが、スタートするための英語力はどのくらい必要だと感じますか?(私自身は、courseraで、授業内容+英語を理解しながら授業をうけることに多少負荷を感じていました。)
こんにちは。ご質問ありがとうございます!Courseraの別の講座は修了されているんですね, bravo!!
「Arizona州立大学が提供しているTESOLプログラムについて」の話となりますが、少なくともTOEIC730点以上はないと課題をこなすのが難しいのではないかというのが私の感覚です。この講座とともに英語力を伸ばすのだと思えばやっていけないことはないと思いますが、後半は結構キツイかもしれません。6分~10分程度、英語で英語の説明をするのが”多少の負担”程度ならいけるのではないかと思います。